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定着が大切!地方で就農するときの条件は営農環境

あくせくした都会を離れて、豊かな自然に恵まれた地方で就農したいと考えている人は少なくありません。農業体験ツアーなども人気ですが、その中から実際に就農までするのは、まだほんの一握りです。参加者の定着率をアップさせるにはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

■就農希望者は多いが定着が難しい

as_82722097農業従事者の高齢者と後継者不足は全国的な問題となっています。平成24年度調査では基幹的農業従事者のうち、40歳未満の青年農業者は全体のわずか4.7%にとどまりました。平成23年度調査では新規就農者は6万人ほどで、そのうちの青年新規農業者は1万4千人、そのうち定着したのはわずか1万人という少なさでした。 これを受けて政府は青年新規就農者を毎年2万人定着させることを目標として、農林水産省による青年就農給付金制度の施策をスタートしました。原則的に45歳未満の独立・自営の新規就農者を対象として年間150万円が支給されるという制度です。就農前の研修期間には最長2年間、就農直後は最長5年間、利用することができます。平成24年度には約8,200人が利用しましたが、予算が不足するほどの人気ぶりした。しかし、2年間で独立農家として十分な知識と技術を身に付けるのは困難であり、就農5年目で生計が成り立つのは約45%という現状を鑑み、さらなる工夫の必要性が叫ばれています。

■山形県ではバスツアーを開催

新規就農者の定着を促進するには、その地域に住む昔からの農家や関係機関などとのネットワークを構築することは欠かせません。そのために、各地域でさまざまな試みがなされています。一例として、山形県の西村山地域で開催された「西村山新規就農スキルアップバスツアー」を紹介します。西村山地域では県外出身の女性研修者を受け入れたり、農業法人で積極的に女性を登用するなど、女性の活躍が活性化しているエリアです。農業女子の育成も目的として毎年行っているこのバスツアーでは、2016年には昨年よりも10名多い35名の参加がありました。 バスツアーではさまざまな施設への視察を行い、経営内容のレクチャーを実施しました。参加者は栽培方法、機械の操作法などをメモに取り、質問も次々に寄せられるなど熱心な研修となりました。バスツアーでの出会いをきっかけとして、今後も見学先の機関、団体、農業者のもとにいつでも足を運ぶことをすすめ、地域に溶け込み経営発展させるステップとなるよう促しました。

■営農環境を作ることが大切

as_67603033農業に新規参入しようと考える人の動機は「田舎暮らしをしてみたい」「自給自足に憧れて」「会社員生活から脱出したい」などさまざまです。農業の知識や経験がゼロという人も少なくありませんが、じつはそれはあまり問題ではないと言います。どちらか言えば、すでに経営能力や経営に関する知識があるほうが有利です。新規就農は独立開業と考えても差し支えありません。趣味で野菜作りを楽しむのと、それで利益を上げるのはまったく違うものなのです。 現在の農業のカギを握るのは営農環境です。とくに実家にUターンするわけでもない新規就農者にとっては、家も土地もないところからのスタートです。バブル後期、リタイヤ組に流行った第二の人生としての就農のように、潤沢な退職金で高価な農機具を揃えることができる人は今や少数派でしょう。つまり、このような時代の中で就農するということは、営農環境をこれまで以上にしっかりと構築しなければ十分な収益を上げることは難しいのです。まず就農にあたっては、コスト以上のリターンを期待できる農地なのか、それとも農家が耕作を放棄しているような土地なのか、最初の一歩を踏み出す時にもしっかりとした経営センスが必要とされていることを肝に銘じておきましょう。

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